山陰ホタルイカ
春の肴「ホタルイカ」
春の訪れとともに漁獲量が増えるホタルイカ。産地は富山が有名ですが山陰沖も日本有数の漁場です。香美町の港でも2月下旬から5月下旬にかけて水揚げされます。
山陰沖ホタルイカ漁の特徴は日中に水深200m付近の海底直上で集群している所を、底びき網で漁獲します。この時にホタルイカを餌として集まっている小さなハタハタも一緒に獲れます。ホタルイカはハタハタやカレイの餌となるため獲り過ぎないよう資源管理が必要とも言われています。
ホタルイカが光る秘密は敵から身を守る為だそうです。上から光が当たると海底側に影ができて見つかってしまいます。そこで海底側の体を発光する事によって影を消します。なので、海面側の体は光りません。また、敵の威嚇や目くらましで光ったり、ホタルイカ同士のコミュニケーションとして光るとも言われていますが、謎が多いです。
さて、ホタルイカの栄養素は、ビタミンA・ビタミンE・ビタミンB12・銅が豊富に含まれております。さらにアミノ酸の一種「タウリン」が豊富です。タウリンは、肝機能向上や脂肪肝への効果が注目されております。まさに酒の肴にピッタリですね。
食べ方はボイルして酢味噌を付けるのが一般的ですが、カニを茹でた汁でボイルすると風味が増します(カニホタル)。他にも、焼き・揚げ・漬け・干し・佃煮等、調理法がバリエーション豊富な食材です。他のイカと比べてクチバシが小さいので内臓も含めて丸ごと食べやすいです。
しかし、生食は要注意です!刺身の場合は内臓を取って洗うか、しっかり冷凍した物を解凍して召し上がってください。
栄養もあり美味しいホタルイカですが、お酒の飲み過ぎには注意しましょう(笑)